ネットde写真展⑬(血飛沫ver.)
出発7日目にして紀伊半島の山の中で自転車の変速機が壊れて自走不能になり、あまりの絶望感に一時帰宅しようかと思っていました。
しかし懇意にしていた地元の自転車店から、付近にあるスポーツ自転車店を教えてもらいました。
店を訪れ、その日のうちに修理していただいて、さあ出発だという時にお店の方からもらったのが新宮市特産の『めはり寿司』でした。
その味もさることながら、今日出会ったばかりの他人に優しくしていただいたという事実が、胸を一杯にさせてくれました。
「わすれないように」
福岡県北九州市にて撮影。
門司を走りながら、ふと夕陽が目に入り、 立ち止まって写真を撮る。
なんでもない夕日だ。
人と同じで、道とも一期一会がある。
ここを走ることはもう2度とないかもしれない。
もしかしたら、俺がジジイになって、懐古を求めてまたここに来るかもしれない。
どちらにせよ、この風景はこれからの人生の思い出の一部となる。
忘れないように撮っておこう。
「ずっとここに来たかった」
北海道幌延町にて撮影。
日本一周に出る前に、必ずここには訪れる、という3大目標を立てました。
その内の1つがここサロベツ原野です。
あいにくの天気でしたが、ずっと見たかった地平線を見ることができて、その達成感たるや、やんややんや。
写真ってその瞬間だけじゃなくて、その日の思い出も思い出させてくれるんですね。
この日は香港人と友達になったり、日本最北端に到達したり、クマっぽい影を見たり、ニュージーランドに移住した息子に似てるからと食べ物を大量にいただいたりしたとても印象深い日でした。
人は昔を思い出したい時というのが必ずくると思います。
スマホでもなんでもいいので、イベントがあった時は写真を残しておくことをおすすめします。
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