「殺したガールと他殺志願者」感想
というわけで、森林梢作「殺したガールと他殺志願者」読み終わりました!
ので、感想をば。
読書の感想なんて、夏休みの宿題であった読書感想文以来ですなあ。(多分)
まずこの作品のあらすじは、
『最愛の人に殺されたい』と願う高校生・淀川 水面(よどがわ みなも)は、死神を名乗る少女から一人の少女を紹介される。「あなたが殺されたい人ですか?」出会い頭にそんなことを尋ねる少女。名前は浦見 みぎり(うらみ みぎり)。『最愛の人を殺したい』という願望を持つ少女だった。互いの望みをかなえるために、二人は協力関係を結ぶ。水面はみぎりに愛されるため。みぎりは水面を愛するため。「貴方には、私の理想の男性になってもらいます」「・・・・・分かった」「殺したくなるくらい魅力的な男性にしてあげますから、覚悟して下さい」こうして始まった、歪な二人の歪な恋路。病的で猟奇的で不器用な少年少女が最高のデッドエンドを手に入れる物語、開幕。
――――殺したガールと他殺志願者、本書裏のあらすじより抜粋――――
実は森林梢先生になる前(?)、賞に出す原稿を作るたびに自分が読んで感想や、気になったところを挙げるという、ちょっとした添削みたいなことをしていました。
なので、この「殺したガールと他殺志願者」の添削前の生原稿も読んだことがあるのですが、ぶっちゃけてしまうと、
ちょこちょこ設定や内容変わってるう!?!?
例えば主人公は大学生でタバコが登場するシーンでは実際にタバコを吸っていたのが、高校生になって火をつけてなかったり、鷹燕さんが(確か)警察だったのが大学生になってたりと、全体的に年齢が下がっていました。
後は細かいところが追加されてたり、省かれていたりと、「ほー、そうきたか」と思うところがありました。
(あ、もし関係者の方が見て消したほうがいいのであればコメント等にて教えてください)
とまあそんなことがありつつも、完成したものは読んでないので読みましたが、
何と言うか、皆それぞれ欠如や変わったところがあって、そんな人たちが送る普通の日々で普通のラブコメって感じ…ですかね?
さらにタイトルやあとがきにもあるように、生きるとか死ぬことについて、作者の思うところを登場人物を通じて書いているみたいな、そんな作品です。
少々暗い内容もあるのですが、文章や掛け合いはテンポが速く、わりあいスルスルと読めました。
元々「化物語」を読んで小説を書こうと思い立ったという事と、お笑いが好きという事もあり、様々な所に言葉遊びが含まれています。
普段あまり本を読まない人でも気軽に読める感じになってると思うので、ぜひ手に取ってみて下され!!
来年の春には2巻も発売予定だそうです!!
さらに余談ですが、なんと!
森林梢先生にサイン貰いました!!
友達に作ってもらったサインで、まだ数回しか書いてなく、恐る恐るかいていたということもあり、よく見ると所々ふにゃふにゃしてる。(笑)
恐る恐る書くのも最初のほうだけだし、ある意味レアっちゃレアですね。( ´∀` )